サウンドウェーブの部屋の中に、人間。

「・・・・・・・・・フレンジー」

強すぎるエフェクトで感情の窺い知れない声には、確かに呆れと幾ばくかの疲労が混じっていた


―朱に交われば…?―


声と視線を向けられたフレンジーは、見上げる様にしてサウンドウェーブに向かって胸を張る

「こいつ俺達見ても声一つ上げなかったんだぜ。むかつくから命乞いするまで痛め付けてやろうかと思って持ってきた」

要約すると、生意気な人間を虐待するよ!って事らしい。

喋れないのは生れ付きであって、あたしの所為じゃないよ。何理不尽ぶちかましてんだこの紫チビめが!


声に出せない悪態を突く私の目の前には、蒼いボディに赤いゴーグルをした天を突く様なロボットと、それの脚に甘える様に身を寄せる藤色ボディのチビロボ

背の高い青色ロボは私を見下ろし、やがて足元の藤色チビに向かって首を横に振った

「・・・コイツハ喋レナイ。捨テテコイ」

捨て?!聞き捨てはならないが、デストロンから解放されるなら其の方が良い。私は気付かれないように必死に首を縦に振っていた

主人の思わぬ発言に、小さい方はマジで?!等と高い声を裏返らせて叫ぶが、それでも諦め付かぬと言った顔で私を見る

「でも呻き声の一つはでるだろー?他の奴らに見つからないようにするからさー、置かしてくれよーサウンドウェーブ――」

おいいぃぃ!ご主人様の命令には従えよ!お前は捨てられた動物拾ってきた小学生か!不覚にもちょっと可愛いとか思っちゃったじゃないか!!

「・・・・・・ジェットロンには見つかるなよ。煩いからな」

あんたも承諾するんじゃねええええ!あんたあれか!子供の我儘に逆らえないバカ親か!!二人揃って何か可愛いなちくしょう!!

うっ!!なんか青いのがこっち見た!こわっ!表情分かんないから何考えてるか分かんない!超恐ぇこっち見んな!


私を連れてきたフレンジーって奴は何かすっごい嬉々としてるし、サウンドウェーブとかいうこの青いのからは禍々しい悪意を感じるし…

こんなお約束なセリフで終わりたくないんだけど…私、これからどーなっちゃうのぉ?!




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