「リュウケン」



私の声に漸く気が付いて マルーンの瞳が私を見つけた



そのまま伸ばされる手は 私を掬い上げて肩に乗せようとする



私は慌てて両手を突っ張って 全身で拒絶を示す



リュウケンは何故私が嫌がるのが判らないと困ってみせる







だって あなたの肩の上はルリーさんの特等席じゃない




そんな場所に他の人間が上がって良い訳無い事位 ちゃんと弁えてるわ






貴方とルリーさんの絆に敵う訳は無い



だからせめてと言う様に 私はリュウケンの頬に口付ける



敵わなくても良い 見向きされなくても良い



貴方に困った表情をさせる事が出来るのは 私だけだと自惚れさせて





痛みに良く似た自尊心